今年1年間で当院の獣医師が3本の学会発表を行いました。

今年1年間で当院の獣医師が3本の学会発表を行いました。

3月 第28回・第29回日本小動物歯科研究会症例検討会・特別セミナー

タイトル:全抜歯処置により糖尿病の改善が認められた猫の1例

発表者:佐橋悠、佐橋三和子、中東礼子、日笠喜朗

人においては、歯周病が全身疾患に悪影響を及ぼしその関連性が認識されています。糖尿病と歯周病は互いにそれぞれの疾病に悪影響を及ぼし悪循環になるとされています。人や犬においては歯周病治療と血糖コントロールの関連性を示す報告は多数あります。猫においても、歯周病が糖尿病の危険憎悪因子と考えられていますが、人や犬の報告から推測されているものが多く、十分に検証がされていません。本発表は、糖尿病の猫に歯周病治療として全抜歯を行ったことで、血糖コントロールの改善が認められ、良好に経過したため、その概要を報告したものです。

タイトル:犬の高脂血症における歯周病治療の効果

発表者:佐橋悠、佐橋三和子、中東礼子、日笠喜朗

高脂血症のコントロールは様々な疾患を防ぐ上で重要であり、歯周病との関連性も指摘されています。人やラットでは歯周病治療により高脂血症が改善した報告がありますが、犬ではありません。本発表は、高脂血症および歯周病に罹患した犬における歯周治療が、血漿脂質に有益な影響を及ぼしたため、その概要を発表させていただきました。

9月 第164回日本獣医学会学術集会

タイトル:犬の肺高血圧症における低用量マシチニブ投与の有効性

発表者:佐橋悠、日笠喜朗

肺高血圧症は大変予後の悪い病態ですが、その治療薬としてチロシンキナーゼ薬である分子標的薬が注目されています。

犬において、イマチニブが肺高血圧症に有効という報告がありますが、本発表では異なるチロシンキナーゼ薬であるマシチニブの有効性について検討し、肺高血圧をもつ心不全犬において低用量のマシチニブの投与が肺高血圧の軽減に効果的と考えられ、生存期間の延長が示唆されることを発表しました。

当院では学術活動を通しても獣医療に貢献していけるように毎年学会発表も行っています。

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