院長の佐橋が投稿した2報の論文が海外の論文雑誌にアクセプトされました。
タイトル:Therapeutic effects of sildenafil combined with low-dosage imatinib on pulmonary hypertension in five dogs
著者:Yu Sahashi, Yoshiaki Hikasa
The Thai Journal of Veterinary Medicine; 2022: 633-638.
第163回日本獣医学会学術集会で発表した内容を論文にしたものです。肺高血圧症は大変予後の悪い病態ですが、その治療薬としてチロシンキナーゼ薬である分子標的薬が注目されています。本発表ではイヌ肺高血圧症に対する低用量イマチニブとシルデナフィル併用長期投与の改善効果を明らかにした論文になります。
タイトル:Effectiveness of therapy with low-dosage masitinib on pulmonary hypertension in dogs: a pilot study
著者:Yu Sahashi, Yoshiaki Hikasa
Acta Veterinaria Brno; 2022, 91: 363-373
第164回日本獣医学会学術集会で発表した内容を論文にしたものです。肺高血圧症は大変予後の悪い病態ですが、その治療薬としてチロシンキナーゼ薬である分子標的薬が注目されています。犬において、イマチニブが肺高血圧症に有効という報告がありますが、本発表では異なるチロシンキナーゼ薬であるマシチニブの有効性について検討し、肺高血圧をもつ心不全犬において低用量のマシチニブの投与が肺高血圧の軽減に効果的と考えられ、生存期間の延長が示唆されました。
当院では学術活動を通しても獣医療に貢献していけるように努力していきます。
よろしくお願いします。